品川ブルーレーシング 2023年度 学童 品川区長杯

品川区長杯開幕

学童選手にとって待ちに待った上部大会まで続く今年度、最後の大会が幕を開けました。6年生にとっては品川ブルーレーシングとして上部大会に進出できる集大成の大会です。

みんな気合が入っています。コーチ、関係者、父母と他の大会とは挑む気持ちが違います。
ジャビットカップ予選決勝から約2カ月。夏合宿も頑張った。Wコーチが時間を空けて暗くなるまで反復練習もした。

毎週、汗と涙を流しながら全選手で乗り越えてきた。
やれることは全てやって準備万端！さぁ～出陣じゃ～！

1回戦vs御殿山ファイターズさん

品川区長杯1回戦は同じ品川地区所属の御殿山ファイターズさんです。
今年の対戦は2回。全て接戦でした。案の定1回表、先頭打者に振り逃げ。2番バッターに右中間2塁打されノーアウト2・3塁といきなりピンチ。その後、スクイズとレフトオーバーで2点先制される厳しい立ち上がり。
その裏は呆気なく3人で終了。
嫌な空気が漂います。

「元祖、区長杯男」FUK選手が登板です。
やはり区長杯男だけあり、簡単に0点で2回表終了。
その後、2回裏1点・3回裏は相手のミスも絡み2点と逆転に成功。
しかし4回表、ミスが絡み2点失点し逆転される。

4回裏のブルレン攻撃だが試合時間10分を切っている。この回で終了の可能性もある。
8番打者が打ち取られるもSTR選手から4連続四球で同点に追いつく。
1アウト満塁から不動の4番、DIK選手。ライト前ヒットを相手選手が後逸しサヨナラ3ベースで3打点。
ここで試合時間終了の為、ヒヤヒヤの1回戦勝利。先が思いやられます。

2回戦vs小山台フレンズさん

今まで対戦がなく情報が無い為、不安でしたが試合が始まれば自分達がやってきた事を出すだけです。
ブルレン先行で試合開始。さぁ～出陣じゃ～！

1回表、早くもチャンス。2アウト3塁の場面で1回戦サヨナラ3ベースを打って波に乗っているDIK選手です。
見事、期待に応える右中間へ2ランホームランで2点先制。
本日の先発はRTR。初回ミスはあるものの落ち着いて後続を断ち無失点。

2回表、FUK選手左中間2ベース、WTR選手死球、SSK選手3塁内野安打の間に1点。STR選手がスクイズでさらに1点追加。
REI選手が四球で再び0アウト満塁。ここで先発投手降板。しかし今日の打線は爆発です。
頼れる主将TIY選手のサード強襲ヒット、DIK選手の3ベース、ISS選手のライト前ヒットと打線が繋がり一挙7得点。
今日はまだ終わりません。3回表、RTR選手の2点タイムリー、本日大当たりのDIK選手の3ベース等で4得点。
4回コールド勝ちです。3回戦も頑張るぞー！

3回戦vs元芝ハヤブサさん

こちらも対戦経験がなく情報は少ないですが、監督・コーチが情報を収集し、チーム全員で「高めを振らないと」徹底する事が出来ました。
言葉では簡単ですが、相手先発は品川区で最速と話題の投手。
簡単には得点できません。
だからこそ選手みんなで「高めは振らない」を徹底することで球数を投げさせ早めに投手を交代させてブルレンのペースに持っていく。
しかし初回、ミスが続き2失点と嫌な流れからスタートです。

ブルレン後攻で初回、相手のファインプレー、RTR選手の右中間を抜ける打球をホームで刺すプレーとチャンスが作れません。
しかし2回裏、先頭DIK選手センター前、WTR選手四球、SSK選手四球で2アウトながら満塁のチャンス。
ここでSTR選手四球で押し出し。
続くREI選手センター前2点タイムリー、RTR選手・TIY選手連続四球で押し出しで一挙4得点で逆転に成功。

3回表、ランナー出すも後続を抑えて0点。3回裏、ブルレン打線が爆発。ISS選手、FUK選手連続四球でSSK選手のスクイズで1点。
STR選手四球で1アウト満塁。ここでREI選手が前の打席と同じようなセンター前、2点タイムリー。まだまだ続きます。
RTR選手が得意のセーフティーバントで出塁。TIY選手ライト前ヒットで1点。DIK選手レフト前2点タイムリーと打者一巡で一挙7得点。
4回表、ミスが繋がり1点取られるも後続を断つ。
4回裏、相手ミスと四球で2得点し13対3でコールド勝ち。
さぁー次戦は準決勝、旗の台クラブ戦。もう一段階ギアーを上げて23区に行くぞー！

準決勝vs旗の台クラブさん

遂に準決勝。
選手はいつも通り昼食を食べワチャワチャしてYコーチに叱られて緊張感は、全くありません。
スタッフ、関係者、父母の方が緊張感に包まれていたと思います。
後は、みんながやってきたことを試合で出すだけです。監督以下スタッフは、君達がやってきたことを出せる環境を整え引き出してあげる事だけです。（ちょっと怒ってしまったこともあったかなぁ）

試合はブルレン先行で試合開始。
初回、いきなり3連続四球と0アウト満塁の絶好のチャンス。ここで4番DIK選手が三振しISS選手のスクイズがキャッチャーフライになりサードランナーが飛び出しゲッツーかと思われたが送球が逸れて1点先制。
1回裏、相手打線は全選手が打ってくる打線。気を抜けるバッターは1人もいません。2番バッターにレフトオーバー2ベース。2アウトからセンター前に打たれて同点。
しかし今日の先発は「元祖、区長杯男」FUK選手。後続を三振に抑えて2回表へ。（ゴイゴイスゥ～）

簡単に2アウト取られるもREI選手のレフト前ヒットから2盗、3盗と決めてチャンスを作る。
続くRTR四球の後、2盗の隙に本塁を狙い1得点。
好投手の為、大量得点を狙えません。走塁を絡めてコツコツを得点を重ねます。
v2回裏、相手の攻撃はいきなりレフトオーバーの2ベース。2アウトまで取るも次バッターは初回にレフトオーバーを打っている強打者。
臆することなくストレートを投げ込むFUK選手。結果はサードゴロで無得点に抑える。

3回表は見せ場なく0点で終了。3回裏、ここでRTR選手にスイッチ。
いきなり右中間真っ二つのホームランを浴びて同点。しかし、ここは百戦錬磨のRTR選手、ランナーを出すも次バッターをピッチャーフライで1アウト。次バッターをセンターフライでランナー飛び出し、センターWTR選手が好返球でダブルプレー。1点で抑え同点で4回へ。
4回表、1アウトからSTR粘って四球を選び出塁。2盗し2アウトながら得点圏にランナーを置いてバッターRTR。綺麗にセンター前へ運び1点勝ち越し。
4回裏、ランナーを出すも最後は三振で無得点。

5回表、1点リードでは安心できない。ここは1点でも得点を欲しいところで先頭バッターはISS選手。
何とか出塁して欲しいを思っている矢先、カキーンと放った打球は右中間へ長打コース。3ベースと思いきや返球を後逸しデットゾーンへ。ボールデッドでホームイン！
ISS嬉し泣きと思いきや3塁コーチャーをしていたDIK選手が号泣？このチームの絆を垣間見た気がしました。その後は後続が打ち取られ5回裏へ。

時間的にはこの回で終了です。
しかし選手に言わず送り出します。
本当は言いたいけど、平常心でプレーさせるには余計な情報は選手に入れない。素晴らしい背番号組です。
5回裏、投手は変えずにRTR選手。先頭は2番バッター強打者です。ノラリクラリとバッターを翻弄し最後はサードフライで1アウト。
続くバッターをピッチャーフライとし2アウト。あと1アウトで上部大会の切符です。

選手、コーチ、関係者、父母、ジュニアのみんなが緊張している中、マウンドのRTR選手は平常心です。簡単に追い込み最後はファーストゴロで試合終了。
バックネット裏の父母も関係者も私達コーチ陣も歓喜に包まれていましたが、選手達は相手のことを考えて紳士的な立ち居振る舞いをしていました。
私達が翻弄され、選手達がどれだけ成長したかが伺えた瞬間でした。

対戦した旗の台クラブさんとは、今年3回目の対戦で2勝1敗と勝ち越しましたが野球の心構えでは追いついていないと感じました。
キャッチャーが面を取れば必ず拾って手渡す。球審にボールを持って行く時は一礼する。試合に負けても「最後は優勝して上部大会に行って下さい」と言われた時は、感動で涙が出ました。全日本学童新人戦準決勝で対戦した時も敗戦後、同じ言葉を送ってくれたと記憶しています。
ブルレンのみんなも「試合に勝って」「野球人として志で勝つ」選手になって下さいね。

さぁーいよいよ決勝戦は同じ品川地区の品川レインボーズさんです。しかもブルレンジュニアも同じ品川レインボーズさんと決勝戦を戦います。
先にお兄ちゃん達が勝って兄弟優勝で上部大会に出場するぞ～！

決勝戦vs品川レインボーズさん

いよいよ決勝戦当日です。しかし一週間前から各小学校で学級閉鎖が相次ぎ、自主練が出来ずに若干不安は残りますが「青の絆」を旗印にチームワークで出陣じゃ～！

キャプテン同士の「先行・後攻じゃんけん」からスタート。今日はじゃんけんから全選手が気合入っています。
しかし、じゃんけんに負けて先行となり涙目で帰ってくるキャプテン。みんなも意気消沈！
ここで監督から「君達は知らないのかなぁ～。君達は先行の方が試合に勝っているんだよ。炭酸ファイトやりたいだろぉ～！今日も初回から点取るぞ！」
この一言で全選手が盛り上がり俄然、気合が入ります。

試合はブルレン先行。初回、RTR選手・DIK選手がヒットも打線が繋がらず無得点で終了。
1回裏、先発投手は「元祖区長杯男　FUK選手」です。前回登板時は、強力打線を2回1失点に抑えています。今日も期待しているぞぉ～。

しかし試合は連続四球とヒット3本、ミスもあり4失点。悔しい立ち上がりとなり下を向いて帰ってくる選手達。
ここで監督が全選手に激を飛ばす「炭酸ファイトやるぞぉ～」選手達は単純なもので直ぐに笑顔で攻撃、応援スタートです。
3者連続四球と最大のチャンスが訪れます。1アウト後、REI選手が四球を選び押出しで1点。早くも相手投手は交代し尚も1アウト満塁のチャンス。
ここでワイルドピッチで2点目。後続が打ち取られ2得点で終了。良い空気はブルレンに流れてきています。

2回裏、ブルレンも投手交代。RTR選手が登板です。
エラー絡みで1人のランナーを出すも余裕のピッチングで無得点。
3回表、見せ場なく三者凡退で終了。流れが変わらない事を祈ります。
3回裏、先頭打者を出すも「1－6－3のダブルプレー」と凡打で3人で切って取る。安定感抜群でリズムが良いので守備陣もミスがありません。

4回表、見せ場なく三者凡退で終了。
チャンスが作れない展開でもRTRは淡々と打者を翻弄してくれます。4回裏も三者凡退で終了。

さぁ～この辺で得点しないと苦しい展開になる5回表！
先頭REI選手、いきなりのヒットでベンチは盛り上がります。っと思った瞬間、癖のある牽制で逆を突かれ牽制アウト。「シーン」と静まり返ります。
仕切り直しでRTR選手。ストレートの四球でチャンスを作る。ここで我らが「兄貴、TIY選手の登場です」。

ボークとWPで進塁した後、レフトへ2ベースで1得点。DIK選手、ISS選手が連続四球で1アウト満塁と絶好のチャンス到来。ここでバッター「元祖　区長杯男FUK選手」何かを持っている男はみんなの期待を乗せてデットボールで同点。押せ押せムード漂いますが後続が連続三振で同点止まり。
しかし誰もがブルレンに流れがきていることは分かっています。

5回裏、相手チームの攻撃も三者凡退で終了。c v
監督が1球毎に「RTR選手の状態」「試合状況」「試合展開」を読み、冷静な投球をさせる。これが今はブルレンの強さを支えています。
さぁ～泣いても笑っても最終回の攻撃です。選手を集めて監督が檄を飛ばします。「炭酸ファイトやりたいかぁ～」「おぉ～」とみんなで盛り上がり攻撃開始です。

先頭バッターはSTR選手です。ここまで内野フライ2つと元気がありません。先輩達から「塁に出ろ～」「チャンスを作れ～」と大合唱。
ここで見事にレフト前ヒットと思いきや、レフトが前進守備でファーストへ送球。タイミングはアウトですが、ここで野球の神様が降りてきます。

一塁手が弾いたボールがSTR選手の顔面に当たりライトを転々としている間に三塁へ。闘志溢れるヘッドスライディングで押せ押せムードが漂います。
次バッターREI選手がレフト前ヒットでSTR選手が生還。ここでレフトが後逸しREI選手は三塁へ。タイミングは完全にアウトですが、ここも闘志溢れるヘッドスライディングで三塁審はセーフのコール。

RTR選手がショートゴロでアウトと思いきやフィルダースチョイスで1・3塁。1アウトからDIK選手のサードライナーを三塁手が弾き満塁。
次バッターISS選手もレフト前ヒットで1点追加。後続は倒れ2点勝ち越して最終回の守りです。
流れも盛り上がりも全てがブルレンペースで最終回ですが、この世代らしく最後まで安心させてくれません。